パブリシヴァでは、官民パートナーシップの確立のためには、双方がお互いに相手の固有の文化を理解することが重要であるとお伝えしてきました。
例えば、
以前のエントリー(官民パートナーシップにおけるCCMについて)では、官民パートナーシップを、CCM(Cross Cultual Managent)という視点から捉えることの有益性についてご説明しました。
大切なことは、官民が、いわば「同じ船」に乗り込んで、最終的な顧客である「住民」にとっての「価値」を提供していこうとする姿勢であり、「ビジネス」を媒介としつつも、ひとつの共同体として社会的な責任を果たしていくことが求められているものと考えています。
しかしながら、官に対する根強い「偏見」があることも事実です。以下の文章は、あるブログに書かれていたものです。
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以下、ブログからの引用
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(略)
全国の地方公営企業法の全部適用を行った自治体を見ていると「全適=経営の改善」というわけではないようだ。
全適にしたものの目に見える成果が出ていない自治体も多い。
その中で気になっているのが、新たに事務職が管理者をつとめる都道府県が多いことだ。
滋賀県 宮崎県 山形県 兵庫県 三重県 静岡県の病院事業管理者が事務職の管理者を置いている。
事務職だから絶対に病院経営が上手くいなかいとは言わない。
病院での勤務経験もあり、中には情熱をもって病院経営を行う方もいらっしゃるであろう。
だが、企画や財政、人事などの管理セクションのエリートコースを歩んで、たまたま病院事業の管理者となった方も相当数おられそうな雰囲気だ。
以前も別のブログで書いたが、このようなエリート官僚が一番病院経営に向かない。
知事や議員の顔色ばかり伺い、下の職員は自分の出世のためのコマと考える人間が多い。
人を権限で支配しようと考える人が多い。
だが、病院の現場スタッフは、権力では動かない。
これらの自治体の病院経営については、きちんとフォローして分析していきたい。
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引用、ここまで
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ブログの「プロフィール」を拝見したところ、この文章を書かれた方は、元自治体の職員で、現在では大学の教職に就かれている方のようでした。
この文章を拝見して、思わず "Is he just a Fool ? ! " と叫んでしまいました。
正直申し上げて、憤りを感じざるをえませんでした。憤りとは、自然にこみ上げてくる感情に過ぎません。しかし、そこには理由があります。多くの場合、憤りや怒り、あるいは悪意、憎しみといった感情の背景には、「悲しみ」が存在します。分かりやすい事例では、職場におけるパワーハラスメントがあげられるでしょう。
公務員に対する批判、あるいは非難といったものに対しては、ある程度はやむを得ないものと考えています。しかしながら、組織は違えども、元は同じ自治体職員であり、かつ、現在は大学の教職に就き、一定の影響力を発揮されている方です。そのような方が、あえていえば、「悪意」や「憎しみ」に満ちた文章を、ブログとはいえ、公然と表明していることに、やるせなさを感じてしまいました。
ここに書かれていることは、あくまでも、この方の「主観」に過ぎず、単なる「偏見」であるといえるでしょう。この方にとっては「事実」であるとしても、少なくとも、「一般論」として述べるには、あまりにも根拠がありません。
パブリシヴァは、官を擁護する立場にはありませんが、はっきりと、この見解は誤っていると指摘させていただきます。
大変残念なことは、自治体での経験を生かして、官民パートナーシップの確立に貢献できるはずの方が、結果として、「阻害要因」になっているということです。いわば、PPP分野におけるプレイヤーを、その貢献度等からグループ化するとすれば、「問題児」といえるでしょう。
さて、パブリシヴァらしく、単に問題点を指摘するだけでなく、こうした発言の原因とそして解決策について検討してみたいと思います。
まず、心理的な要因について検討してみましょう。
前述したとおり、悪意や憎しみといった感情の背景には、多くの場合、「悲しみ」が存在します。この方の場合、自治体で働いているときに、あるいは、退職した後のキャリアの中で、自治体に対する、やるせない気持ちや憤りを味わったのではないかと考えられます。つまり、医療的な観点からは、この方の心は傷ついており、癒されなければならないということです。
では、この方の心の傷を癒すためには、どのようにしたらよいでしょうか。
大切なことは、自分の心の中に潜んでいる、悪意や憎しみといった感情にご本人が気づくことです。そのためには、カウンセリングを受けることが大変有効です。傷ついた心を癒すためには、悪意や憎しみといった感情の原因となっている、憤りややるせなさを「表現」することが必要になるためです。表現といった場合、欧米では「言語化」することが重視されますが、必ずしも言葉にする必要はありません。例えば、絵を描いてみたり、詩を書いてみても良いでしょう。
悪意や憎しみからは何も生まれません。官側に批判、あるいは非難される原因があるにせよ、こうした「偏見」がなくなるよう、今後とも努力してまいりたいと思います。
マネージングディレクター 松浦 年洋